歴史・文化財
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三宝荒神(さんぼうこうじん・さんぽうこうじん)
荒神は、インド由来の仏教尊像ではなく、日本仏教の信仰の中で独自に発展した尊像で、三宝荒神はその代表的な物です。日本古来の荒魂(あらみたま)に、古代インドに源泉をもつ夜叉神の形態が取り入れられ、神道、密教、山岳信仰などのさまざまな要素が混交して成立したものと思われます。
仏教では仏・法・僧の三宝と伽藍の守護神ですが諸説があり、歓喜天と同体とする説、弘法大師は三宝荒神の本地は文殊菩薩とし、日蓮聖人は御義口伝(おんぎくでん)に、「三宝荒神とは十羅刹女なり」とあり、飢渇の神、貪欲の神、障礙の神としています。日蓮宗では法華経の第二十六、二十八と結びついて普賢三宝荒神としてお祀りします。いずれにせよ、我々の生活に密接な関係のある非常に重要な神です。
信仰
三宝荒神の信仰は、 修験道の役行者が金剛山で感得した六臂の荒神は仏・法・僧の三宝の守護神で、悪人を罰し、善人をたすける神、俗に荒神であると告げたと云います。また、東大寺建立のおり、「伽藍を建てるなら荒神をまつれ」とお告げがあり、良弁僧正が荒神の絵を描きお祀りしたら、全国より伽藍建立の寄進が集まったと伝わっています。平安時代頃から信仰されており、今でも一般家庭の厨房に祀られます。
火は全てを焼き尽くすところから不浄をきらう荒神は竈(かまど)の神になりました。神道では道祖神、奥津彦命おきつひこのみこと)、奥津姫命(おきつひめのみこと)を荒神として祀っています。
三宝荒神の像容は、三面六臂または八面六臂(三面像の頭上に5つの小面を持つ)の忿怒像が一般的で、頭髪を逆立て、眼を吊り上げた憤怒の表情を示し、右手に独鈷(どっこ)、蓮華、宝塔を、左手に鈴、宝珠、羯磨杵(かつましょ)を持ち、密教の明王像に共通するものがあります。
不浄や災難を除去する神、また火と竈(かまど)の神として信仰され、かまど神として祭られることが多いようです。
功徳は 不浄浄化 厄除け除災 除病 火難除去 家内安全 家計費やりくり 商売繁盛(金銭融通 資金繰り) 建物守護 仏教守護の功徳があると言われています。

三宝荒神(黒浜所在)