更新日：2019年1月30日

黒浜貝塚ハンノキ群落

市指定文化財（No.21）：黒浜貝塚ハンノキ群落（くろはまかいづかはんのきぐんらく）

蓮田市

黒浜貝塚ハンノキ群落（JPG：222KB）

市指定天然記念物（平成23年3月30日指定）

黒浜貝塚地内の湧水池（字丸田、椿山）に存在するハンノキ群落は、大宮台地の中でも限られた植生を有しているものです。このハンノキ群落は自然植生に近いものであり、黒浜貝塚の集落が営まれていた当時の植生とほぼ同様の形態を有し、このことは花粉分析結果でも得られています。

また、昆虫類の特定種のミドリシジミは、ハンノキ周辺で成育するものであり、エサキアメンボ(特定種)も湧水池周辺の湿地部で確認され、黒浜貝塚内の昆虫類相は比較的豊富です。その理由として、面積は小さいものの、一般的な昆虫類の生息の場である水辺、草地、湿地、樹林がまとり多様な環境に生息する昆虫類にとって生育の場に適していると考えられます。そのため、ミドリシジミが確認されたハンノキ林周辺はできる限り保全する措置を講じる必要があり、湧水池の環境保全のためにも重要です。