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更新日:2019年1月30日

椿山遺跡出土皇朝十二銭(承和昌寶)

市指定文化財(No.18):椿山遺跡出土承和昌寶(つばきやまいせきしゅつどじょうわしょうほう)

蓮田市

椿山遺跡出土皇朝十二銭(承和昌寶)289KB

承和昌寶(JPG:290KB)

市指定有形文化財・考古資料(平成23年3月30日指定)

835年(承和2年)に日本で鋳造、発行された銭貨で、元号を冠した日本発の貨幣です。直径21ミリ、重さ2.5グラム程度で、中央に四角い孔があります。承和昌寶1枚に対し旧銭10枚の交換比率であったため、旧銭を鋳潰した私銭が横行したと言われています。当時の銅は貴重品で、皇朝十二銭も、次第に品質が劣化していきました。当時に日本は米や布などの物品経済であり、貨幣が流通するほど経済水準が高いとはいえないようです。とはいえ、全国で出土例があることから、何らかの形で流通していたことは事実と考えられます。

埼玉県内では、15遺跡程から『皇朝十二銭』と呼ばれる古代鋳造銅銭が6種類出土していますが、市内出土は本遺跡出土の1例「承和昌寶」のみであり、県内でも「承和昌寶」は本遺跡出土例のみです。荒川によって結ばれた椿山と周辺の遺跡との物流を考える上でも貴重な資料といえます。

直径1.9センチ、口径0.6センチ、厚さ0.1センチ、重量1.2グラム。

文化財展示館にて展示しております。

お問い合わせ

所属課室:社会教育課文化財保護担当

埼玉県蓮田市大字黒浜2799番地1

電話番号:048-768-3111

内線:162