ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化財 > 文化財 > 指定文化財等 > 黒浜貝塚
ここから本文です。
更新日:2022年4月1日
管理団体:蓮田市
国指定史跡(平成18年7月28日指定、平成25年10月17日追加指定)
黒浜貝塚は、縄文時代前期中葉「黒浜式土器」の標式遺跡(ひょうしきいせき)・貝塚として著名で、平成18年7月28日に国指定史跡となりました。黒浜式土器は型式細分がされる以前には「蓮田式土器」と呼ばれていましたが、これが研究の進展により「花積下層式土器」、「関山式土器(市内関山1丁目に所在する関山貝塚)」、「黒浜式土器(標式遺跡:市内大字黒浜に点在する10数箇所の貝塚)」に細分され、その最終末に位置付けられました。また、昭和初期には山内清男博士・大山自然学研究所等が市内10数ヶ所の貝塚の調査を実施しており、本遺跡もこれらの1遺跡です。
黒浜貝塚は、大宮台地東部の蓮田・白岡支台上に位置し、縄文時代前期関山式期末葉から黒浜式期を中心とした貝塚を伴う集落遺跡であり、北側谷部に向かってに存在する東西約50メートル、南北約40メートルにも及ぶ黒浜貝塚の縄文人が行った大きな土木工事の「窪地状広場」を取囲むように、東西150メートル、南北95メートルほどの範囲に住居跡及び土坑群が展開するもので、典型的な縄文時代前期のモデル村と言うことが出来ます。
また、斜面部には「硬砂層」と呼ばれる硬い石のような地層が崖に露呈していたと推測され、この硬砂ブロックをカキの着生・半養殖を目的とした着床材として利用していたことが推定され非常に重要な成果が確認されています。
なお、平成27年度に実施した将来的活用のための学術調査では、貝塚内から県内では最も古い柴犬系の縄文犬が発見されました。
お問い合わせ