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更新日:2019年1月30日
蓮田市
有形文化財・考古資料(平成23年3月30日指定)
資料は、寺前平方遺跡第1調査地点1号住居跡から出土した黒浜式土器の肋骨文系土器2点です。この地域を含めた関東東部の黒浜式土器は、全面に縄文が施文された土器、肋骨文が施文された土器、天神前遺跡55号土壙出土土器(県指定考古資料)に代表される装飾性に優れた土器とがあります。前二者は、黒浜式内部にあって極めて伝統的な存在です。一方後者は、その優美な姿が重視され、保有することに意味があったと推測されます。さらにその存在を媒介に、広域的にモノ・情報の流れが存在したことも物語ることができます。日常と非日常からなる黒浜式土器を構成する二面性を象徴する意味から、ややもすると等閑視される肋骨文系土器を指定する意義は重要です。
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