更新日:2023年3月1日
農業集落排水(農村下水道)への接続
家屋を新築・改築される方へ
現在、農業集落排水事業により排水処理施設の供用開始されている区域内に、これから家屋を新築又は改築されるときの宅地内排水設備の工事は、以下の内容を参考としてください。
また、農業集落排水処理施設は汚水(し尿及び生活雑排水)だけを処理する方式であるため、雨水を取り込むことはできませんので、宅地内排水設備の工事の際は汚水系と雨水系の2系統に分けて配管していただくことになります。
供用開始されている区域
- 上平野処理区
- 高虫処理区
- 駒崎・井沼処理区
- 根金・貝塚処理区
農業集落排水処理施設に排出できる汚水
- し尿(人間の大小便)
- 生活雑排水
※屋内の台所、浴室、洗面所、洗濯場などの設備からの排水
※屋外の洗濯場の排水
公共汚水ます
市では、農業集落排水処理施設の一部として「公共汚水ます」を、個人の宅地内(公道から1メートル以内で建物所有者の希望する場所)に設置いたしますので、汚水の最終の排水口は「公共汚水ます」の設置を希望する場所付近が適当であると思われます。なお、農業集落排水処理施設が使用できるようになりますと、浄化槽は不要となります。
新築・改築の際の排水設備工事
1.排水管
材質は、下水道用硬質塩化ビニール製としてください。
勾配は、できる限り100分の2程度を確保してください。ただし、土地及び家屋の形状等により排水管の延長距離が極端に長くなり、緩やかな勾配しかとれない場合には、最低100分の1の勾配を確保してください。
管径は、100ミリメートルとしてください。
※枝管の管径
種類
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管径(ミリメートル)
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小便器、手洗器、洗面器、浴槽(家庭用)、台所からの接続管
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50以上
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大便器からの接続管
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75以上
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2.ます
設置箇所は、排水管の起点、会合点及び屈曲点並びに管径の120倍を超えない範囲に設けてください。
材質は、硬質塩化ビニール製(最終ますは除く)の不透明なものとしてください。
ますの蓋は、雨水の侵入を防止できる密閉蓋にしてください。
ますの底は、インバートのあるものとしてください。
農業集落排水処理施設の供用開始後のお願い
- 受益者分担金の納付
農業集落排水処理施設の整備により利益を受ける方(建物所有者)に、施設建設費の一部を受益者分担金としてご負担いただきます。
- 排水設備の工事
農業集落排水処理施設へ皆様の建物の各設備(台所・浴室・トイレ・洗面所など)の汚水を流すには、建物の各設備と公共汚水マス(市が皆様の宅地内に設置)を接続する必要があり、皆様のご負担で宅地内に排水管やマスを設置する工事(宅地内排水設備工事)をしていただきます。なお、この工事は指定排水設備工事店(市が指定する工事店)でなければなりません。
宅地内排水設備工事の費用については、設置する排水管の長さ、浄化槽の撤去方法、土間コンクリートの有無など宅地の状況によって違いますので、農業集落排水処理施設の供用開始後または供用開始が近づきましたら、指定排水設備工事店から見積書を提出させるなどしてご確認ください。
また、農業集落排水処理施設の維持管理において、油は排水管の内側に付着し、汚水の流れを阻害するなど大敵です。このため、飲食店、喫茶店、スナックなどや寮・寄宿舎で厨房設備を備える建物にあっては、宅地内排水設備工事の際に油脂遮断装置を設置していただきます。農業集落排水処理施設の供用が開始された場合には、おおむね1年以内に宅地内の排水管を農業集落排水処理施設の公共汚水ますに接続して汚水を排除していただくことになります。
また、くみ取り便所を使用されている場合は、3年以内に水洗便所への改造をしていただくことになります。
- 使用料の納付
農業集落排水処理施設の維持管理の経費を賄うために、同施設を利用して汚水を排出する方に使用料をご負担いただきます。
農業集落排水処理施設使用料について