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更新日:2026年2月12日

広報はすだ2026年2月号・特集(大地震が起きた、そのとき)

生死を分ける発生直後の判断と行動

 「…地震だ!」

 突然大きな揺れを感じたその瞬間、あなたはまずどのような行動をとりますか。とっさに机の下に隠れる、その場でじっと身を固める、倒れそうな家具を押さえようとする。答えは人それぞれです。震災時は、揺れを感じ始めて数秒から数分間の判断と行動が、その後の被害や生存率を大きく左右します。

 東日本大震災の発生時、蓮田市では震度5強の揺れを観測しました。今後30年以内に約70%の確率で発生すると予測されているマグニチュード7級の首都直下地震は、さらに大きな揺れと甚大な被害をもたらす可能性があります。

 地震は、ある日突然起こるもの。発生したそのとき、避難を含めた判断を適切に行うことが自分やたいせつな人の命を守ることにつながります。発生直後の判断と行動について、今このときから考えてみませんか。

問合せ

危機管理課危機管理調整担当(電話)048-768-3111(内線)297

首都直下地震が起きた場合の埼玉県内の被害想定

想定

都心南部を震源とするマグニチュード7.3の直下型地震

人的被害(最大)

死者数

約3200人

負傷者数

約1万4000人

避難者数

約70万人(うち約59万人が避難所生活)※

地震発生から2週間後の想定値。

物的被害(最大)

建物の全壊・焼失棟数 約7万2000棟

出典:都心南部直下地震の被害想定[定量的な被害量](内閣府、2025)

自分の身は自分で守るための行動を

蓮田市自主防災組織協議会会長 稲毛田 信夫さん

 私は2年前、防災士として東日本大震災で原発事故による被害を受けた福島県双葉町を訪れました。今年で東日本大震災から15年となる今でも立ち入り規制が続く地域を目の当たりにし、「復興」という言葉の限界を強く感じました。一度被災したまちを元の姿に戻すことは難しく、新たなまちづくりに挑戦していくしかない。その厳しい現状を、現地で実感しました。

 蓮田市は地盤が比較的強く、地震による大きな被害が少ないまちだといわれています。それは安心材料である一方で、市民の皆さんの地震に対する危機感が薄れる要因になってしまっていると感じます。実際は、いつどこで大地震に見舞われるかは誰にも分かりません。だからこそ、東日本大震災発生当時の被害を振り返ったり被災地の現状を知ったりすることで、災害を自分ごととして考えてほしいと思っています。

 大地震が発生したとき、まず守るべきものは自分自身の命です。行政や消防がすぐに全ての人を助けられるとは限らず、発生直後のほんの数分間をどう行動するかが、その後の被害を大きく左右します。これまで地震による大きな被害を受けたことのないまちだからといって気を抜かず、日頃から「もしも」を想定して備えておくことがたいせつです。

 一人ひとりが自分の命を守る行動をとることは、結果として家族や周囲の人を守ることにもつながります。自分が無事でいるからこそ、周囲の状況に目を向け、助け合う行動ができるからです。「自助」を「共助」につなげるためにも、まずは落ち着いて自分の身を守ることを優先してください。発生直後の正しい判断と行動を身につけておくことが、被害を最小限に抑えるための第一歩です。

防災士に聞く そのとき、どう動く?

 災害の発生から避難までの流れと起こりがちな「もしものケース」について稲毛田さんに伺いました。

地震発生 市内で震度6強を観測する地震が発生し、自宅で強い揺れを感じました。

➡身の安全を確保

 丈夫な机の下などに潜り、揺れが収まるまで動かないでください。

もしものケース 近くに机やテーブルがない

 近くにある物や自分の手など、身近な物でまずは頭を守ってください。体に多少けがを負っていたとしても、頭を守ることができていれば動くことができます。

発生直後 揺れが収まりました。

➡避難口の確保

 玄関や部屋のドア、窓などを開けて避難口を確保します。

➡火の元の確認

 ガス器具やストーブなどの火を消して元栓を閉めます。電気器具の電源を切り、コンセントから外します。

発生後 地震が発生して数分から数十分が経ちました。

➡家の中や周囲の安全確認

 自宅の安全を確認した後は、周囲の人と声を掛け合いながら、近所の人の無事や出火の有無を確かめます。

➡近所の人と消火・救出・救護

 近隣で火災を発見した場合、初期段階であれば消火器等を使って近所の人と協力しながら消火します。倒壊家屋や転倒家具等による負傷者がいたら、救出・救護を行います。

➡正しい情報収集

 テレビやラジオの他、緊急地震速報や市からの発信など、信頼できる情報源から最新の災害・避難情報を把握します。

➡避難をするか否かの判断

 自宅に損傷等がない場合は避難せずにとどまります。家屋の倒壊や火災など、自宅での生活が難しい場合は、親戚の家や避難所等へ避難しましょう。

もしものケース  SNSで「この辺りは危ない」という投稿を見た

 大地震の発生直後は不安をあおるような投稿が広がることがあります。写真や動画があると信ぴょう性が高く感じてしまいますが、過去の災害時のものや生成AIによって作られたものが含まれている場合があるため、注意が必要です。避難の判断は市から出される避難所開設情報などの公的な情報を基に行い、落ち着いて行動してください。

避難時 避難が必要だと判断し、避難所へ向かうことにしました。

➡火の元の再確認

➡落ち着いて避難

 近所の人たちと声を掛け合い、避難を始めます。車での避難は他の避難者や緊急車両通行の妨げになるため控えましょう。家族や親戚等に、自分の安否や避難先を伝えておくこともたいせつです。

もしものケース  ペットといっしょに避難したい

 同行避難は可能ですが、ペットと人とが同じ空間で過ごす同居避難は認められていません。避難所によって対応は異なりますが、一般的にはペット専用の部屋を設置する形をとります。ケージに入れて管理することが基本となるので、日頃から慣れさせておきましょう。

いざというとき市からの最新情報を確認

 市内の避難情報や避難所の開設状況等を確認することができます。

市公式ホームページ

市公式LINEアカウント

市公式Xアカウントはすぴぃ【公式】

蓮田市「安心・安全メール」

 市の防災行政無線で放送した内容をメールで受信することができます。利用するには、事前登録が必要です。

二次被害を防ぐために今日からできる備え

 火災や家具の転倒などの地震による二次被害は、生死に大きく関わります。発生直後の行動をより安全なものにするために、まずは今からできる備えを確認してみましょう。

❶ 家具の固定や配置の工夫

 テレビや戸棚等の転倒・移動を防止することで、けがのリスクを最小限に抑えることができます。

❷ 感震ブレーカーの設置

 不在時や避難時などブレーカーを切ることができないときでも、通電火災等の電気火災を防ぐことができます。

❸ 家族と防災について話し合う

 地震発生時の連絡方法や避難経路の確認、最低3日間過ごせる分の備蓄品を準備しておきましょう。

「蓮田市地震ハザードマップ」を活用しよう

 市内で想定される地震の被害や避難場所などは、「蓮田市地震ハザードマップ」で確認することができます。自宅や職場など、よく利用する場所の避難経路や被災のリスクを事前に把握しておきましょう。危機管理課や市ホームページから入手することができます。

お問い合わせ

所属課室:広報広聴課シティセールス担当

埼玉県蓮田市大字黒浜2799番地1

電話番号:048-768-3111

内線:215