更新日:2017年10月1日
試しに計算してみると
住宅用地の場合
土地の税負担が、平成28年度は下落、平成29年度は据え置き、平成30年度は評価替により上昇する計算例です。
土地(家屋の敷地:120平方メートル)
土地のすべてが小規模住宅用地の課税標準の特例(6分の1)措置の適用を受けます。
- 平成27年度の価格…12,000,000円(課税標準額…2,000,000円)
- 平成28年度の価格…11,500,000円
- 平成29年度の価格…11,500,000円
- 平成30年度の価格…12,000,000円
平成27年度から平成30年度までの税額
年度別税額一覧
|
平成27年度
|
平成28年度
|
平成29年度
|
平成30年度
|
税額
|
28,000円
|
26,833円(本則課税)
|
26,833円(据え置き)
|
28,000円(上昇)
|
平成27年度分
2,000,000円×1.4パーセント=28,000円
平成28年度分:
- 平成28年度の本来の課税標準額(価格×6分の1)を算出します。
11,500,000円×6分の1=1,916,666円
- 平成27年度の課税標準額を、本来の課税標準額と比較します。
2,000,000円÷1,916,666円=約104.3パーセント
- 2の割合が100パーセント以上となるので、平成28年度の本来の課税標準額が平成28年度の課税標準額となります。
1,916,666円
- 平成28年度の固定資産税
1,916,666円×1.4パーセント=26,833円
平成29年度分
- 平成29年度の本来の課税標準額(価格×6分の1)を算出します。
11,500,000円×6分の1=1,916,666円
- 平成28年度の課税標準額を、本来の課税標準額と比較します。
1,916,666円÷1,916,666円=約100パーセント
- 2の割合が100パーセント以上となるので、平成29年度の本来の課税標準額が平成29年度の課税標準額となります。
1,916,666円
- 平成29年度の固定資産税
1,916,666円×1.4パーセント=26,833円
平成30度分
- 平成30年度の本来の課税標準額(価格×6分の1)を算出します。
12,000,000円×6分の1=2,000,000円
- 平成29年度の課税標準額を、本来の課税標準額と比較します。
1,916,666円÷2,00,000円=約95.8パーセント
- 2の割合が100パーセントに達していないため、平成29年度の課税標準額に本来の課税標準額の5パーセント分を加えます。
1,916,666円+(2,000,000円×5%)=2,016,666円
- 本来の課税標準額(2,000,000円)と平成29年度の課税標準額に本来の課税標準額の5パーセント(2,016,666円)を加えた額を比較し、低い額を適用します。
- 平成30年度の固定資産税
2,000,000円×1.4パーセント=28,000円
商業地等の宅地の場合
土地の税負担が平成28年度は据え置き、平成29年度は引き下げ、平成30年度は据え置きとなる計算例です。
土地(家屋の敷地:160平方メートル)
- 平成27年度の価格…13,700,000円(課税標準額…9,590,000円)
- 平成28年度の価格…13,800,000円
- 平成29年度の価格…13,110,000円
- 平成30年度の価格…13,200,000円
平成27年度から平成30年度までの税額
年度別税額一覧
|
平成27年度
|
平成28年度
|
平成29年度
|
平成30年度
|
税額
|
134,260円
|
134,260円(据え置き)
|
128,478円(引き下げ)
|
128,478円(据え置き)
|
平成27年度分
9,590,000円×1.4パーセント=134,260円
平成28年度分
- 平成28年度の価格は、13,800,000円
- 平成27年度の課税標準額を、価格と比較します。
9,590,000円÷13,800,000円=約69.4パーセント
- 2の割合が60パーセント以上70パーセント以下となるので、平成28年度の課税標準額は、平成27年度と同額になります。
9,590,000円
- 平成28年度の固定資産税
9,590,000円×1.4パーセント=134,260円
平成29年度分
- 平成29年度の価格は、13,110,000円
- 平成28年度の課税標準額を、価格と比較します。
9,590,000円÷13,110,000円=約73.1パーセント
- 2の割合が70パーセントを上回っているので、平成29年度の課税標準額は、価格の70パーセントとします。
13,110,000円×70パーセント=9,177,000円
- 平成29年度の固定資産税
9,177,000円×1.4パーセント=128,478円
平成30年度分
- 平成30年度の価格は、13,200,000円
- 平成29年度の課税標準額を、価格と比較します。
9,177,000円÷13,200,000円=約69.5パーセント
- 2の割合が60パーセント以上70パーセント以下となるので、平成30年度の課税標準額は、平成29年度と同額になります。
9,177,000円
- 平成30年度の固定資産税
9,177,000円×1.4パーセント=128,478円