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更新日:2026年10月2日
蓮田市の下水道使用料は平成27年10月から使用料を据え置いていましたが、12年ぶりに改定を行います。
次世代へ負担を残すことなく、今後も持続的・安定的な下水道事業の運営を行っていくため、下水道使用者の皆様には、ご負担をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
蓮田市の下水道使用料は当初供用開始された平成3年度からスタートしたものですが、平成27年度に一度改定をしております。
当時、市は「経費回収率100%」を目指していましたが、初めての改定ということもあり、使用者の皆様の負担感に配慮して、当面「経費回収率80%」に抑えた改定に留めることとしました。
当初想定していた収入を確保できずに、課題を先送りする形となったことで、当時の上下水道事業審議会からはそこに懸念を示され、「今後3年を目途に(再度)使用料の見直しを行うこと」とされた要望書が出されました。
市としても、「経費回収率80%」の改定は暫定的なものと捉えておりましたので、その後も引き続き再度の改定について議論を再開する時期を探っておりましたが、景気低迷やコロナ禍などもあってなかなかタイミングが掴めないまま、「3年を目途」であったところが既に10年を経過してしまっており、現在の事業経営は当時よりさらに厳しくなっています。
令和7年3月に「下水道事業経営戦略」の見直しの中で将来収支の見通しを再検証したことで、これ以上議論を先送りすることは適切ではないと判断し、上下水道事業審議会へ「使用料改定について」のご意見をお聞きするため、令和7年8月19日に諮問をいたしました。
上下水道事業審議会では勉強会を含めて全6回の審議をしていただき、令和8年3月18日に当該改定案をもって妥当という答申をいただくことができました。
これを踏まえて、令和8年6月の蓮田市議会定例会の全員協議会において、これまでの経過や今後の予定を報告し、同9月の定例会に条例改正案を上程し議決をいただくことができました。
下水道事業を安定的に持続していくためには、まずその収支を立て直すための経営改善が必要となりますが、そこで解決していかなければならない「財政上の4つの課題」を整理いたしました。
使用料の改定はこれらの課題を解消するためのものです。
蓮田市で排出された汚水は埼玉県の流域下水道へ流し、県の施設で汚水処理をしてもらっているため、市は県にその負担金を支払っています。
このうち維持管理負担金は、排水量に応じて負担が求められるものですが、この単価が令和7年度から改定され、40円/㎥であったものが43円/㎥となり、その差額分が市の負担増となっています。
3円/㎥の増額によって年間でおよそ1,500万円の負担増となり、この分の収益を確保する必要が生じています。
蓮田市下水道事業は「地方公営企業」です。
蓮田市が運営をしておりますが、一般行政を行っている「市役所」の立場とは切り離して、「企業」という立場で「経済性を発揮しながら事業を実施しなければならない」と法(地方公営企業法)で規定されており、ここには様々な特別なルールが設けられています。
その中には「必要な経費は、経営に伴う収入をもって充てなければならない」と定められており、一部の例外(個別に規定されている公益性の高い部分にかかる経費)を除いて、公費(一般会計からの繰入金=税金)を事業に充てることは認められていません。
しかしながらこれまでの蓮田市の下水道使用料の収入では事業経営を維持することができなかったため、不足する収入については基準を超えた公費(繰入金)の投入によって補てんしながら、何とか運営を続けてまいりましたが、このような状態は改善していかなければなりません。
地方公営企業法には、「使用料は適正な原価を基礎とし、地方公営企業の健全な経営を確保できるものでなければならない」と規定されています。
国は、これを充足できる使用料平均単価の目安を150円/㎥以上と示していますが、令和7年度蓮田市の使用料平均単価は110.8円/㎥であり、大幅に不足しています。
また、国は「経費回収率(汚水処理にかかる経費を下水道使用料でどれだけ賄えているかということを示す指標)が100%を下回っている事業体は、最低限の経営努力として使用料を150円/㎥以上に引き上げるように」としていますが、令和7年度蓮田市の経費回収率は73.2%であり、早急に改善が必要な状況です。
下水道管の耐用年数は一般的に50年とされておりますが、蓮田市の下水道施設は昭和50年代から急速に整備を広げていったものであることから、工事着手から間もなく50年が経過し、今後は整備してきたのと同じ勢いで順次耐用年数が満了していくことになります。
更新、長寿命化工事は、当初整備した時よりはるかに困難な施工となるもので、多額の工事費を見込まなければなりません。
また、経年化が進んだ施設はその機能や安全性を確保するために、これまで以上にきめ細やかな維持管理が必要になり、修繕費なども増加していきます。
下水道施設は市民の皆様の重要なライフラインであり、資金不足などによってこれらの対応が不十分となってしまったり、工事等の実施が先送りになってしまうようなことは決してあってはなりません。下水道施設を安全に、また継続的にご利用いただけるように、適切な維持管理や更新等を順次進めていくため、必要な資金を今から計画的に確保していかなければなりません。
・全体の水準が低いため、費用を賄うための収入が確保できていない
・使用水量のボリュームゾーンである0㎥~60㎥の単価設定(基本使用料を含む)が低いため、事業の固定費等を賄うための安定した収入を確保できていない
・全体のうち多量使用者からの収入に依存する割合が高いため、景気や社会情勢等による影響で収入が大きく増減してしまい、事業経営が不安定になっている
・基本水量が2か月あたり20㎥であり、使用水量がそれ以下であった場合使用料がすべて同額となってしまうため、使用者からみると節水等による効果を実感しにくく、不公平感を持つ可能性がある
財政上の「4つの課題」解決のために必要な2つの取り組み
「4つの課題」解決のためには、使用料収入全体の底上げが必要です。一定期間、事業が安定的に継続できるよう、収支見込を改善させることを目指します。
使用料収入を安定的に確保するためには、適切な使用料体系を構築することが重要です。社会情勢や使用者の生活スタイル等の変化に大きく左右されることなく、事業を安定的に継続していけるような使用料体系の構築を目指します。
| 使用水量(2か月あたり) | 改定前(税抜) | 改定後(税抜) |
| 10m3まで | 1,600円(基本使用料) | 2,000円(基本使用料) |
|
10m3を超え20m3まで |
40円/m3 | |
| 20m3を超え40m3まで | 100円/m3 | 140円/m3 |
| 40m3を超え60m3まで | 115円/m3 | 170円/m3 |
| 60m3を超え100m3まで | 130円/m3 | 190円/m3 |
| 100m3を超え200m3まで | 145円/m3 | 200円/m3 |
| 200m3を超え300m3まで | 160円/m3 | 210円/m3 |
| 300m3を超え600m3まで | 175円/m3 | |
| 600m3を超え1000m3まで | 190円/m3 | |
|
1000m3を超える分 |
205円/m3 |

・改定は令和9年4月からの実施となりますが、改定後の使用料が最初に適用されるのは、
・偶数月検針地区(主に市内西側)は6月検針分のご請求から、
・奇数月検針地区(主に市内東側)は7月検針分のご請求からとなります。
※使用期間が令和9年4月1日をまたぐ分は旧使用料が適用されます
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