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更新日:2025年7月22日

若い世代からの健康づくり「プレコンセプションケア」

プレコンセプションケアとは?

プレコンセプションケアは、若い世代の女性やカップルが将来の妊娠や出産などのライフスタイルを考えて、自分たちの生活や健康に向き合うことです。
プレ(Pre)は「~の前の」、コンセプション(Conception)は「受胎=おなかの中に新しい命を授かること」という意味で、プレコンセプションケアは「妊娠前の健康管理」という意味になります。

プレコンセプションケアの目的

〇若い世代の健康を増進し、質の高い生活を実現してもらうこと
〇若い世代の男女が将来、より健康になること
〇より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

プレコンセプションケアが大切な理由

リスクのある妊娠の増加

若い女性のやせ・肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。プレコンセプションケアで妊娠前にリスクを減らしていくことが、健やかな妊娠・出産や、生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。

不妊の増加

生理不順や重い生理痛をそのままにしていませんか。妊娠・出産に関する正しい知識を得て行動し、将来の不妊のリスクを減らしましょう。

より豊かな人生へつなげる

子どもを持つ選択をするかしないかにかかわらず、プレコンセプションケアを実施することで、今の自分がもっと健康になり、より豊かな人生につながります。

プレコンセプションケア・チェックシート

まずは現在のご自身の健康状態についてチェックシートで振り返ってみましょう。
そしてもっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めてみませんか。

プレコンセプションケア・チェックシート(外部サイトへリンク)※女性用・男性用があります。
引用:国立成育医療研究センター「プレコンセプションケアセンター」

妊娠前から気を付けたい生活習慣

1「適正体重を保つ」

適正体重の範囲はBMI値で18.5以上25未満です。

BMI(体格指数):体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)

〇やせ(BMI:18.5未満)の場合、生理不順により妊娠しにくくなったり、低出生体重児等を出産する要因になり、また貧血や将来の骨粗鬆症の原因になります。
〇肥満(BMI:25以上)の場合、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病のリスクを高めます。
・適正体重を維持するよう心がけましょう。

2「体力・代謝を高める運動習慣」

適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。こころの状態にも良い影響を与えます。生活の中で運動を習慣にしましょう。

3「バランスのよい食事をとる」

1日3食を基本とし、主食(ごはん・パン・めん類等)・主菜(魚・肉・卵・豆腐等の大豆製品)・副菜(野菜を中心にした料理)を取りましょう。
妊娠前から、食生活を改善することは、妊娠しやすい体をつくるだけではなく、生まれてくる赤ちゃんの健康にもつながります。

4「『葉酸』は妊娠の1か月以上前から必要な栄養素!」

葉酸というビタミンをしっかり摂ることは、赤ちゃんの神経管閉鎖障害(二分脊椎症や無脳症など)の予防につながります。
胎児の神経管ができるのは受胎後およそ28日で、妊娠を知るのはそれよりも遅い時期です。
そのため妊娠を希望する女性は、葉酸が多く含まれる食品(野菜・豆類)を積極的に摂取し、サプリメントも上手に活用しながら、しっかり葉酸を摂取しましょう。

《葉酸を多く含む食品》

ほうれん草・ブロッコリー・アボカド・グリーンアスパラガス・納豆・豆乳・きな粉・のり・卵…等

5「質の良い十分な睡眠」

一般的に1日の睡眠時間は6~8時間が理想的だといわれています。
質のよい十分な睡眠は、ホルモンバランスを整え日中の疲労を回復させます。
妊娠前から生活リズムを整えて睡眠環境を整えましょう。

6「喫煙リスク!飲酒リスク!」

〇喫煙のリスクはたくさんあります。家族やパートナー含めて禁煙に取り組みましょう。
・男女とも:不妊症のリスクが増加
・妊娠中の喫煙や受動喫煙:流産、早産、周産期死亡、低出生体重を引き起こす可能性
・赤ちゃんが生まれた後の受動喫煙:乳幼児突然死症候群のリスク因子

〇適度な飲酒量(1日平均の純アルコールで20g程度)を守ることはすべての人にとって必要です。
〇全妊娠期間中と授乳中の飲酒には多くのリスクがあるので、飲酒は控えましょう。
・妊娠中:流産、早産、胎児性アルコール症候群などのリスク因子
・授乳中:アルコールは母乳に移行する

7「予防接種・がん検診・早めの受診」

〇風疹・麻疹(はしか)・水痘(水ぼうそう)など、妊娠中に感染すると、おなかの赤ちゃんに悪影響を与える感染症もあります。ワクチン接種で予防できるものもあるため、妊娠を考える前に、パートナーや家族を含め、必要なワクチン接種を検討しましょう。

〇子宮頸がんは、若い人でもかかりやすい病気です。
子宮頸がんワクチン接種と定期的な子宮頸がん検診の両方を受けることが効果的です。20歳を超えたら、2年に1回は検診を受けることをお勧めします。

〇性感染症の中には、不妊の原因になるものや、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。気になることがある人は、婦人科・泌尿器科で相談して、しっかりと治療することが大切です。また保健所では、無料で性感染症の相談をすることができます。

〇毎月の月経時の経血の量や痛みなど、いつもと違う、気になる症状等があったときは、早めに婦人科・産婦人科を受診しましょう。自分の体に注意して、早めに対処することは、将来の妊娠も含めた健康管理に非常に大切です。

プレコンセプションケアについてもっと知りたいかた・相談したいかたへ

下記サイトにアクセスしてみてください。

国立成育医療研究センターHP『プレコンセプションケアセンター』(外部サイトへリンク)
埼玉県HP『思春期からの男女の健康について~「プレコンセプションケア」を知っていますか?』(外部サイトへリンク)

こども家庭庁HP『スマート保健相談室』(外部サイトへリンク)
埼玉県HP『不妊治療・不育症・プレコンセプションケア(思春期の健康)に関する県の相談窓口』(外部サイトへリンク)


 

お問い合わせ

所属課室:子ども支援課子どもの健康担当

埼玉県蓮田市大字黒浜2799番地1

電話番号:048-768-3111

内線:151,156