ここから本文です。
更新日:2024年8月2日
人権尊重社会の実現のため、
広報はすだ6・8・12・3月号に人権への理解を深めるための記事掲載を行っています。
掲載記事を紹介します。
災害は、私たちの生活に大きな負担をかけます。親しい人が犠牲になったり、不安を抱えたまま避難したりすることはとてもつらいことです。また、災害時の切迫した状況では、自分のこと、家族のことしか考えられなくなって視野が狭くなりがちです。このような状況の中、助け合うことが大事だとわかっていても他者への思いやりが薄らぎ、結果として、相手を傷つける言動や差別、人権侵害につながることもあります。
避難生活では、プライベートな空間を十分に確保できないことも多く、洗濯物を干すときやトイレに行くときなど、普段の生活よりお互いに配慮が必要になる場面が増えます。さらには、不安や恐怖、悲しみの感情を抱えながら睡眠不足になる方もいます。それ以外にも、世代間での考え方の違いから生じる対立や、いわゆる災害弱者と呼ばれる心身の状態が優れない人や障がいのある人、日本語がわからない外国人などへの偏見・差別的な言動なども発生しやすくなります。
避難所には様々な境遇の人が集まるため、それぞれの考え方や価値観は当然異なります。避難所という狭い空間の中で他者と生活していくためには、どういう問題が起こりうるかを想定し、お互いの人権に配慮した心がけが必要です。
パリ2024パラリンピック競技大会が、2024年8月28日から9月8日までの12日間にわたり、開催されます。前回の東京2020パラリンピック競技大会で日本は、史上最多となる51個のメダルを獲得し、多くの人に感動をもたらしました。
パラリンピックの始まりは、ルードウィッヒ・グットマン博士の指導により1948年にロンドン郊外にあるストーク・マンデビル病院で行われた入院患者によるスポーツ競技会で、第二次世界大戦において障がいを負った兵士のリハビリが目的でした。この大会が原点となり、1960年には、ローマオリンピックと同じ会場で開催される大会にまで発展しました。
様々な障がいのあるアスリートたちが限界に挑むパラリンピックは、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場です。パラリンピックをきっかけに、一人ひとりが様々な個性を持ったかけがえのない存在として、生きがいを持って暮らせる社会の実現について考えてみませんか?
埼玉県では、8月を「人権尊重社会をめざす県民運動強調月間」として定めています。
過去の掲載記事を年度ごとにまとめたものです。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ